安定性重視のコーヒーの入れ方です。
コーヒープレスの再現性の高さ(安定感)と、ペーパーで”こす”ことによる、舌触りの良さ・後始末の容易さを兼ね備えた方法として、考え出した方法です。
【2杯分=コーヒー16g、出来上がり240cc】
計量(かなり大事)・器具の準備
豆を計量するのは、かなり大事です。
豆の量をきちんと測ります。16g。
うちで使っているデジタルはかりは 0.1g単位で測れるもの。
見づらいですが、表示は16.1です。
ヤカンなどでお湯を沸かしておきましょう。
重さでお湯の量を測る
測った豆をミルで挽き、メジャーカップに入れます (280cc以上入るもの)
豆の入ったメジャーカップをデジタルはかりに載せて、リセットボタン。
表示を0にします。
ここにお湯を注いでいけば、重さでお湯の量が分かります。
ひょいと思いついたやり方ですが、これはとてもいいアイディアだと思います。
お湯を注ぐ
砂時計は便利です。
出来上がり240ccにするために、280ccのお湯を注ぎます。
だいたい40ccくらいは、豆が吸収して抽出されません。
ある程度慎重に、注ぎましょう。
入れすぎてしまうと、戻すことは出来ません。
数グラム程度なら問題なし。 今回は283.0g注ぎました。
お湯を注いだあと、スプーンで軽く混ぜてから 3分おきます。
ペーパーでこす
コーノのドリッパーとペーパー
私が愛用しているのは、 コーノ製のドリッパーとペーパーです。(当時)
ハリオも同じような形のものを出しています。 差は分かりません。
(2024/10現在は、ハリオばかり使っています。
溝の付け方がコーノは直線、ハリオは渦巻状です。
円錐型ドリッパーは普通の販売店では、今ではほぼハリオしか見かけません。
圧勝です。機能の問題というよりもマーケティングの差のような気がします。)
サーバーにはこだわりが全く無く、これはカリタ製です。
透明なメジャーカップを使うことが多いです。 (パイレックス)
静かに注ぎ、こしていきます。
セットしたペーパーに、 コーヒーを浸した液を注いでいきます。
画像では素手で持っていますが、ミトンや、ふきんを使ってください。
私は、慣れているので、素手でやってしまいました。
最初から、取っての付いたメジャーやサーバーを使えば、
熱さを気にする必要はありません。
こし終わりました
右側のサーバーに入っているのが、 抽出したコーヒーです。
ペーパーの縁に、 あくのようなものがへばりついています。
これは、金属フィルターであるプレスと違うところです。
プレスでは、カップに入ってしまうもの。
現状では、私はペーパーでこしたほうが好きです。
後始末
水道で水を注ぐ
コーヒープレスも、 入れ終わった豆殻の始末が、意外と面倒です。
三角コーナーにバサッとあけたいところですが、我が家では嫌がる人もいるので、避けています。
この浸してペーパでこす方法の場合には、 ほぼ、すっきり片付きます。
コーヒーとお湯を混ぜたメジャーカップに残った豆殻を 始末すればいいのです。
水を注いで、くるくる回します。
使い終わったドリッパーを片手で持ち、
そこへ、メジャーカップに入っている豆殻入りの水を ジャッと注ぎます。
ほぼきれいになったメジャーカップを、ドリッパーの下において水を受けます。
すこし時間がかかりますが、 放っておくと、豆殻はペーパーに集約されます。
メジャーカップをまだすすぎたい場合は、再度、クルクル→ジャッを行ってもいいです。
出来上がり
油浮きはありません
ちょっとおしゃれに、 いつもはあまり使わない透明のカップにしてみました。
白いカップの方が、液色はよく見えるかもしれません。
まとめ
この入れ方、だれがやっても失敗が少ないです。
いつも同じように入れたいという人には、オススメです。
豆の良し悪しを確認するという目的のためにも、有効です。
私にとってかなり満足度の高い入れ方です。
(留意点)
豆の持っているものを出し尽くすという感じですから、
いわゆる雑味といわれるものも、カップに入っています。
(プレスよりは少ないと思いますが)
お湯に浸しておくことの功罪の、罪の部分だと思います。
コーヒーの複雑性よりも、まろやかさを追及したい人には向かないと思います。
また、質や状態がよくない豆にも向かないと思います。
コーヒーを入れるといえば、多くの人がハンドドリップを思い浮かべると思います。
ペーパーでこすハンドドリップは、 道具も少なくていいし、
入れ終わった後の豆殻の始末も簡単です。
しかし、お湯の注ぎ方(スピードと注ぐ場所)は、個人差が大きく、
お湯の注ぎ方によって、コーヒーの出来が、ある程度左右されます。
(おいしくない豆を使いながら、入れ方でおいしいカップすることは出来ません。このへんを錯覚している人が多いと思います。気をつけましょう。)
お湯の注ぎ方を一定にするには、
上手な人にアドバイスをもらった後 練習あるのみです。
スポーツと同じ。
(練習しないで、「上手くできない」という人も多いですね。)
今回ご紹介したのは、豆に一定量のお湯をドバドバと注ぎ、
時間を置いてから、 紙でこす、というやり方です。
注ぎ方に差は出ません。
きちんと量や重さ、時間を計るということがポイントです。
(2015.08.15)