コーヒーポリフェノールがシミを予防 | NHKあさイチより

2012年10月15日(月)の朝、NHKの「あさイチ」という番組で、
コーヒーを取り上げていました。

【もう一杯飲みたくなる! 女性のためのコーヒー学】
というテーマでした。

妻が録画しておいてくれたので見ることができました。
コーヒー好きの私たちにとっては、とてもうれしい内容でした。

最初に紹介されていたのは、コーヒーとシミ予防の話。
これは女性にとってとても重要です。

番組は、コーヒー好きの人には肌がきれいな人が多いようだ、
ということではじまりました。

●コーヒーポリフェノールがシミを予防するメカニズム

(1)シミのでき方(シミ=メラニン色素の沈着したもの)
紫外線→体内では活性酸素が大量に発生→細胞を傷つける
その傷を防ごうとして、、、、メラニン色素が生み出されます。
これで皮膚は守れますがこれが沈着してしまうとシミに。

(2)ポリフェノールの働き ポリフェノールがとりこまれていれば
その働きによって活性酸素が取り除かれ
メラニン色素が作られることはなくなります。
結果としてシミの予防になると考えられています。

●コーヒーを飲む人ほどシミの量が少ない
1990年代、赤ワインにポリフェノールが豊富に含まれていることが
評判になりましたね。
ポリフェノールは、アンチエイジングに欠かせません。

お茶の水女子大学の近藤和雄教授の調査で
実はコーヒーにポリフェノールが豊富に含まれているいて、

・ポリフェノール含有量はあの赤ワインとほぼ同じくらい
・摂取源としてはコーヒーが1番多い ことがわかりました。
(赤ワインはいつでも飲めるわけではないですからね。)

そこで近藤さんは 女性の天敵『シミ』と『コーヒー』の関係について調査。
30~60歳の女性131人を対象に、 特殊な器械を用いて
シミの量を測定しコーヒーを飲む量で違いがあるかをチェック。

その結果
「コーヒーを飲む人ほどシミの量が少ない」

ことを実験で証明しました。

積極的にコーヒーを飲んでいいということで、
私はとてもうれしくなりました。

ただ、できてしまったしみを消していくというわけではないようです。
あくまで予防に効果ありということです。(2012.11.26)

◆参考◆

100ミリリットル中のポリフェノール量

赤ワイン 230mg
緑茶  115mg
紅茶 96mg
ココア   62mg
コーヒー 200mg

インスタントはドリップコーヒーの代用になるか? | 両者の違いは?

私は、 インスタントコーヒーと、ドリップコーヒーは
別な飲み物と考えたほうがいいと思っています。
おいしいインスタントコーヒーはあると思いますが、
それは、ドリップコーヒーと同じようなおいしさだとは言えません。
製法が違うわけで、 番茶と煎茶くらいの違いがあると、私は思います。
インスタントコーヒーは、工場で次のような工程でつくられます。  
生豆 → 焙煎 → 粉砕
 → 圧力をかけて抽出(液体)  → 乾燥(粉末) → 包装

●このコーヒー抽出液は、
ドリップコーヒーとは違っているのではないか と想像されます。

●コーヒー抽出液を「乾燥」するとき、当然、香りが失われます。
この乾燥の仕方には、2種類あります。、

(1)スプレードライ法  高温の乾燥塔の中で、
濃縮されたコーヒー液を霧状にして噴き出す。  
瞬間的に水分が蒸発して、細かい粉末状のコーヒーができる。  
(代表例:ネスレ「ネスカフェ エクセラ」、AGF「ブレンディ」等)

(2)フリーズドライ法  
濃縮されたコーヒー液を零下40度前後の低温で凍結させ、真空状態で昇華させる。
 大粒のコーヒーができる。
 
この製法は低温処理のため、コーヒーのアロマがより良く保存される。  
(代表例:ネスレ「ネスカフェ ゴールドブレンド」、AGF「マキシム」等)

インスタントとドリップコーヒー
・インスタントコーヒーも原材料は100%コーヒー豆です。
・カフェインの量は、ドリップコーヒーのほうが多いようです。
(食品成分表を使って計算してみたところ、
カップ1杯でインスタント=0.016グラム、ドリップコーヒー=0.06グラムでした。)

もともとは同じコーヒー豆という植物からできた飲み物ですが、
香りや味わいはなかなか同じように話すことはできないと思います。
私の職場でも、ドリップコーヒーしか飲まない人と インスタントしか飲まない人、両方が存在します。

私はほとんどドリップコーヒーですが、 たまにインスタントの香味焙煎を飲みます。
ドリップコーヒーが正当で、 インスタントはどこまでそれに近づけるかということだと、 まだまだ、その隔たりは大きいといわざるを得ません。
別な種類だと考えると、 最終的には、それぞれの好みだと思います。

(2012.11.24)

コーヒーメーカーで1杯分をおいしく入れる方法

コーヒーメーカーでもおいしいコーヒーは入れられます。

豆と水の量をきちんと計量するなら、味の再現性は高いと思います。
ただし、お湯の温度が低い機械の場合は、 十分に味が出せないことがあります。

高い温度のお湯で抽出できるという性能には、こだわりたいところです。
コーヒーメーカの弱点は、1杯分だけ抽出すること。
コーヒーメーカーでは、抽出時間が早く、 どうしても薄くなりがちです。

そのための対処法を書きます。

(1)豆の量を増やす コーヒー豆にお湯が触れて豆の成分が溶け出していきます。
お湯を注ぐスピードを変えられなくても、 豆の量を増やせば、落ちるまでにお湯が接触する豆が増えて、 濃くすることができます。

(2)しずくもれ防止機能を利用した裏技。
多くのコーヒーメーカーには、しずくもれ防止機能が付いています。
サーバーをはずすと、ストッパーが働いて、
しずくが落ちてこないというもの。 それを活用します。
豆をセットして、水を入れ、サーバーをセットせずにスイッチオン。
お湯が注がれ、たまっていきます。

(注意)お湯の量が多すぎると、あふれてしまいます!!あくまで1杯分。
時間を見計らって、サーバーをセットすると、その時点から落ち始めます。
時間をかけて抽出することができますね。
ハンドドリップの時に行う蒸らし。
経験的に、コーヒーメーカーでは必要ないのではないかと思っています。
点滴のようなお湯の注ぎ方になるので、 一気にペーパーまでお湯がいくことはないようです。

どうしても気になるなら、
一度スイッチを入れて、少しお湯が落ちてからスイッチを切り、
時間をおいてまたスイッチを入れると、蒸らしができます。
(1)の逆で、3杯以上のときには時間がかかるので、
抽出液が濃くなりがち。 2杯のときよりも、豆の量を少し減らしましょう。

(2012.11.24)

おいしいコーヒー豆を選ぶために

万人に通用する 「おいしいコーヒー」はありません。
(ある程度の質がキープできていれば)あくまでも好みの問題なのです。

自分が、または、プレゼントした相手が、「おいしい」と感じるコーヒが「おいしいコーヒー」です。それを作ってくれるのが「おいしいコーヒー豆」です。

「おいしいコーヒー豆」を選ぶためには、「飲む人の好みをはっきりさせる」ことこそ最も大事なことです。

さて、コーヒーの味はさまざまな要因により決まります。
(1)焙煎の度合い

実は、豆の産地や入れ方よりも、その豆の焙煎度合いによって出来上がったコーヒーの持ち味が大きく変わってくるのです。

一般論で言うと
◆深煎の豆
  ・・・酸味が少なく、甘みと苦味が豊かなコーヒーになる

◆浅煎の豆
  ・・・酸味がありフレッシュな香り、透明感があるコーヒーになる
焙煎しているメーカーや店は、 「この豆はこの焙煎度合いがいいだろう」と判断して、 その焙煎度合いを選択しているわけです。
焙煎業者によっては、同じ豆で「深煎」「中煎」「浅煎」と 焙煎度合いを分けている場合もあります。
それぞれ持ち味が違っていて、同じ生豆とは思えないこともよくあります。
私が自分で焙煎をする理由の一つに、 「焙煎度合いで好みの味」が作れるということがあります。

(2) 珈琲豆は、生鮮食料品だと考えたらいいと思います。

珈琲の強いいい香り、強い香りは長持ちしません。
また、珈琲のうまみの元となっている脂分は酸化します。
これは日本茶などとは、違うところですね。
抽出直前にミルで挽くという習慣ができれば、
それだけで一気においしいコーヒーへ近づくことができます。

おいしいコーヒーを飲むために第1にすべきことは、ミルを手に入れることです。
ミルがあれば、コーヒーを豆の状態で購入することができます。
自分で焙煎する気にもなります。(2012.11.17)

コーヒーの質の問題 | おいしさの前に

おいしいコーヒーといえるかどうかは、飲む人の好みで決まります。


ただし、好みの話に進む前に、「コーヒーの質」に触れておかなければなりません。


昨年の秋だったと思います。
近くに自家焙煎の店が開店したと聞いたので、行って見ました。


小さな店でしたが、内装は雰囲気があってよかったです。
ただ、出てきたコーヒーは、ほとんど苦味しか感じません。
香りも、かなりスモーキーです。
最後まで飲みきれず、残してしまいました。


焙煎が進みすぎて豆の一部は炭になっていたのです。
すでに本来のコーヒー豆の味を失っています。


実は、焙煎を始めた頃、私もあんな焙煎をしていました。
だから、懐かしくはありました。


その味が好きだという人はいるかもしれませんが、 私はそれを今はコーヒーとは呼べません。
炭になった豆は、極端な話としても、 おいしいコーヒーを考えるときには、 「質の悪いコーヒー」は最初からのぞいておきたいと思います。


「質の悪いコーヒー」とは次のようなもの。
主に「豆」の問題です。
・へんな酸味がある。  
(古い焙煎豆で入れている。豆の持つ酸味ではなくて、豆の油が酸化してすっぱくなっている。)


・渋味がある。後味が悪い。焦げ味がする。  
(焙煎の技術が低い。)


・香りが弱い。ない。または、油くさい。  
(これも豆が古いせいです。)


「味が濃すぎる。薄すぎる。」のも問題ですが、 お湯の量やミルの調整を適切にすると、かなり解消できるので ここでは、「質の悪いコーヒー」に入れません。


豆の古さが「質の悪いコーヒー」の主な要因です。
私なりの「古すぎる豆」の基準は、
・豆の状態・・・焙煎後1ヶ月以上たったもの。
・粉になった豆・・・密閉されてたとして、開封後2日たったもの  
※この基準は厳しいかもしれませんが、、、、  

 
粉にしたものは”殻を割った生卵”にたとえられます。
「おいしいコーヒー」は新鮮な豆(焙煎してから時間がたちすぎていない豆)から生まれます。

おいしいコーヒーとは? | 考え方

全ての人が「おいしい」と感じる、ただ一つのコーヒーはあるのでしょうか?


答えは「いいえ」です。


これは、コーヒーに限らずどんな飲み物、食べ物でもいえることですね。


多くの人がおいしいというコーヒーはあります。


多くの人が集まる有名店はつまり、多くの人の求めるおいしさに応えている店ということです。


けれども、 評判のいい店のコーヒーを自分がおいしいと思うかどうかはまた、別の話です。


つきつめれば、おいしいというのは、主観的なものです。


他人がなんと言おうと、自分がおいしいと思うかどうかが問題です。


「おいしいコーヒー」とは? の答えを出すためには、 飲む人の好みをはっきりさせていくことが大事だということになります。


「苦すぎるのは、飲めない」という知人がいます。


そう言う人に、私が一番自信を持っているからと言って、 深煎りのコーヒーを出しても喜ばれません。


一方でその深煎りは 「酸味が苦手」という人には、おいしいコーヒーとしてありがたがられます。


飲む人の好みに合ったコーヒーこそが、「おいしいコーヒー」です。

(2012.11.16)

はじめに

コーヒーは手軽に楽しめますが、追いかけていくと奥が深いものです。 知れば知るほど、気になることが増えていきます。

・自分の入れ方は正しい? もっといいやり方があるのでは?

・コーヒー豆の保存はどうすればいいの?

・やっぱり通はコーヒーメーカーは使わないのかな?

・たくさん豆の種類があるけど、どれをを選んだらいいの?

・インスタントコーヒーって邪道? などなど。

このブログは、↓こんな人に読んでほしいです。

・珈琲が毎日の生活に欠かすことができない人。

・おいしいコーヒーを飲みたい人。

・恋人(妻・夫)においしいコーヒーを入れてあげたいと思っている人。

・コーヒーのことがすき。コーヒーのことをもっと知りたい人。

・コーヒー豆をプレゼントにしたいと思っている人。

・コーヒーのことを誰かに教えてあげて、尊敬されたい人。

・身の回りの人のコーヒーの話題についていきたい人。

・コーヒーで健康になれたらラッキーだと思っている人。

・コーヒー通と言われたい!という人・・・

「コーヒー通(つう)」って言葉に出して言われると 何となく、からかいの気持ちを感じることがありますが、 「あんた、やるね!」と思われるのは、気分がいいです。 「コーヒー」には、知的な雰囲気が漂っていますよね。

当サイト運営者、(master K 改め)げん と申します。勤め人です。(コーヒー業界の人間ではありません。)

今からずーっと前、Windows95によってネットの世界に足を踏み入れました。 すぐにパソコン通信をやるようになりました。 子育てフォーラムなどで、ずいぶんと助けられました。 そのあと、コーヒーに関するフォーラムにも参加するようになり、 一気にコーヒーの世界にのめりこみました。

自宅で焙煎できるということを知り、夢中になりました。 それから、けっこうたちました。 毎週末、欠かすことなく手網で焙煎をしています。 右手の親指を骨折したときも、ギプスをしたまま焙煎しました。 私にしてみれば「ご飯を食べるのと同じ」です。 今では、自分で飲むコーヒーのほとんどは、自分で焙煎した豆です。 (年に何度かスターバックスだとか、専門店の豆を買います。)

知人、友人など多くの人にも飲んでもらってきました。 知り合いのコーヒー豆屋さんにも、送りつけて試飲してもらうことがあります。 この時は、厳しいご指摘があったりします。

焙煎を極めようとすれば、抽出方法を安定させなければなりません。 抽出が一定だからこそ、今回の焙煎が良かったとか悪かったとか判断できます。 実は、焙煎と抽出が安定して初めて、豆のよしあしが言えるようになります。

こんな風に、 焙煎を通して、コーヒーについて学び、考えてきました。 自分の店を持っていない、いわば素人であるためにかえって、 先入観にとらわれず、 いろんなことを試すことができてきたのではないかと思います。 これまで知人・友人などから質問されてきたことなどを 共有できたらいいなと思って、このブログをスターとさせました。 コーヒーにまつわる、知りたいこと、気になることに 全力で対応していきたいと思います。 よろしくお願いします。