結論からいうと、
コーヒーメーカーでも、十分おいしいコーヒーを楽しむことができます。
ただ、お湯の温度が低いコーヒーメーカーだと、 十分にコーヒーの成分を引き出すことができません。
メリタの「バイメタル方式」採用のコーヒーメーカー、
象印の「珈琲通」などはお湯の温度が高いのでオススメです。
また、抽出後に放置して加熱を続けるのは、避けましょう。
煮詰まって、あっという間に香りが飛び、まずくなります。
以上のようなことに気をつけて、
新鮮な豆、好みの焙煎度合いの豆を使うと、
ハンドドリップとコーヒーメーカーの差はあまりなくなります。
ハンドドリップで入れた珈琲も、 加熱して煮詰めたら極端に味が落ちます。
コーヒーの抽出のポイントは、
・お湯の温度
・豆を漉すもの(フィルター)の素材
・抽出にかける時間
・濃度
です。
コーヒーメーカーとハンドドリップを比較してみると
・同じペーパーフィルターを使うことはできます。
・「濃度」も豆と水の量をきちんと測ることで、コントロールできます。
ハンドドリップのいいところ、コーヒーメーカーでの対処法
(1)お湯の温度を調節できる 「質の良くない豆は、低い温度で入れる」という考え方があります。
実際、今でもお湯の温度は85度くらいと提唱する人もいます。
これは、温度が高いと、おいしくない成分も抽出されやすくなるからです。
つまり、ハンドドリップなら、温度を調節して 質のよくない豆の欠点を目立たせないようにすることもできる ということになります。
豆の質がよければ、 高い温度で豆の持っているものをできるだけ出したほうがいいので、 低い温度のお湯を出す必要がありません。
高い温度のお湯が出せるコーヒーメーカーの弱点にはなりません。
(2)抽出にかける時間を調節できる これは、ハンドドリップにはかないません。
コーヒーメーカーでは、抽出時間を遅らせることはほとんどできませんね。
ただ、決定的な弱点ともいえないとも思います。
必要以上に時間をかけることのメリットはありませんから。
問題なのは、1杯だけ抽出する場合です。
コーヒーメーカーでは、抽出時間が不足して、 どうしても薄くなりがちです。
対処法は下記を参照してください。
http://coffeetuu.net/2012/11/24/コーヒーメーカーで1杯分をおいしく入れる方法/
コーヒーメーカーでも、ハンドドリップでも 3杯以上のときには、時間がかかるので、 抽出液が濃くなりがち。豆の量を少し減らしましょう。
ものの本によると、ドイツで一番普及している家電は、
コーヒーメーカーだということでした。
しかも、全自動型(豆を入れる→豆を挽く→抽出までやってくれるもの)が
増えているそうです。
忙しい毎日。 手軽にコーヒーを楽しむために、
コーヒーメーカーを活用したほうがいいのではないでしょうか。
ハンドドリップにしろ、コーヒーメーカーにしろ、
きちんと豆と水を計量して入れることで、味は安定します。
実は、コーヒーメーカーで入れる場合、
この計量をきちんとやらない場合が多いのではないかと推測します。
だから、コーヒーメーカーはよくないとといわれることが多いと思います。
本来的な差は小さいと思います。
(2012.11.24)