豆の生産国や銘柄は大事ですが、
コーヒーは、同じ豆でも焙煎度合いによって、
ずいぶんと表情が変わってきます。
ただ、焙煎の途中で豆を取り出していって、
比較すると言うことは これまでしたことがありませんでした。
今回思い立って、次のポイントで豆を取り出していきました。
(1)1ハゼが始まってすぐ(かなりの浅煎)
(2)1ハゼと2ハゼの間(中煎程度)
(3)2ハゼが始まってから20秒程度(深煎)・・・焙煎終了
左から、浅煎・中煎・深煎です。
挽いた状態 ↓
抽出してみると、液色もはっきりと違いが分かります。 ↓
●実際に飲んでみての感想
(1)浅煎
アーモンドのような香ばしい香り。味は水っぽく感じました。
酸味がありますが、突き刺すような感じではありません。
エグ味もあまり、感じませんでした。透明感があって、紅茶のような感じです。
珈琲の重さがいやだと言う人には、これもありかなと思いました。
(2)中煎
一口目に、酸味を強く感じます。香りは、珈琲らしくなっています。
バランスは悪くないのでしょうが、個人的には、逆に物足りない感じがします。
(3)深煎
深みのある珈琲らしい香りと味。 オイルが良く出ていて、うまみもあるという感じ。
甘みを感じます。あとで苦味にも気付く。
やっぱり、自分は深煎が好きなんだなと思います。
どうしても、深くすると豆の個性が薄くなってしまいますが。
●まとめ
一回の焙煎で、3種類の焙煎度合いの特徴を示すことができることが確かめられました。
人に説明するとき、3回焙煎するのは、時間がかかりすぎるので、
どうしても事前に用意しておかなければならないと思っていたのですが、
これなら、リアリティの高い説明ができると思います。
ちなみに、最終的にこの3つの抽出液を混ぜて、ブレンドを試してみました。
結果的に、 なかなかいい! です。
焙煎度違いの同じ豆のブレンド。 今までも何度かやったことはありましたが、
3種類は初めて。 まとまりがいい感じがしました。
振りがよくなくて、
ムラができてしまったものも、実は 結果的にはブレンドと言えます。
ただ、それでは狙って味作りができないことと、
極端に生だったり、
こげているものが混じっていることがある と言うことで、問題ありです。
基本は、ムラが少ないように焙煎したいものです。(2014.01.23)