何年も前に購入して、使わなくなっていた、直火式エスプレッソメーカー。
知人が、
「自宅でも濃いコーヒーが飲みたいんですが、、、」
と相談を受けたので 戸棚の奥から引っ張り出しました。
左が【上部ポット】、右が【下部ポット】
真ん中が【フィルター】 構造はシンプルですね。
以前使ったときは、「あまりおいしくないし、後始末が面倒だ」と感じました。
水や粉の分量などを忘れてしまったので、ネットで検索。
その情報を総合すると、
①日本では「直火式エスプレッソマシーン」と呼んでいるが、
本場イタリアではこれで入れたコーヒーをエスプレッソとは呼ばないらしい。
「モカコーヒー」、略して「モカ」と言う。
エスプレッソとは別物の「濃いコーヒー」つくる道具と考えたほうがよさそう。
※イタリアでの器具の呼び方は「マキネッタ」
②マキネッタは、サイズが豊富。入れる量によって器具を変えるのが基本。
アマゾンでも1cup用から6cup用まで数種類ありました。
③器具にあわせた水の量、豆の量を使えば失敗は少ない!
1cupあたり 水は60cc 豆は6g が標準的。
まず、下部ポットに水を入れます。ラインが付いていればそこまで。
付いていなければ、バルブの下が目安。(メジャーで測ると安心。60cc×杯数)
我が家のはラインが付いていました。水を入れたところです。
これは3cup用です。(ラインまで入れると180ccでした)
☝ 下部ポットにフィルターをセットしたところ。
☟ 細かく引いた深煎りの豆。ミルの設定=一番細かく=パウダー状態です。
(セットする前に、フィルターをコップなどに置いて豆を入れたほうが良かった。豆を入れた後、とんとんとテーブルにたたいてならすのがいいです。
下部ポットにセットしてしまうと、それが出来ません。)
とんとん出来なかったので、スプーンでならしました。
あまり力を入れて固めないほうがいいようです。
フィルターに入った豆は18gでした。
いちいち重さはかりなどで測らなくてもいいことを改めて確認。
上部ポットをセットして火にかけます。必要に応じて、網を使いましょう。
火加減は試行錯誤が必要だと思います。
基本は炎が下部ポットからはみ出さない程度。ゆっくり抽出がよさそう。
下部ポットの水が沸騰して、コーヒー豆の層を通って上部ポットに吹き上がります。
3分でコーヒー液がたまり始めました。 ここでちょっとしたトラブル。
空焚き防止装置?が働き、アラームがなって火が消えました。
沸いている途中ですが、仕方が無い。一呼吸おいて再点火。
また、アラーム。 これを何度か繰り返しました。
「もう少しだから、この状態でなんとか乗り切ろう」と思い込んでしまい、他の場所に移すことが出来ませんでした。
次回やるときは、 カセットコンロをテーブルの上に置き、それを使おうかなと思いました。
沸き始めてから終了まで5分程度かかりました。
下の水がなくなる直前には、それまでとは違うごぼっという音がします。
その後静かになりますので、そこで火を止めます。
うっかり加熱を続けると、煮詰まってしまいます。
濃いコーヒーの出来上がり。 ミルクとの相性がばっちり。
近年、イギリスではこのモカコーヒーを同量のお湯で割る飲み方が定番だとか。
深煎りコーヒーの味わい。
私もやってみましたが、「うまーい!」 後味がすっきりの、ストロングコーヒーです。
今度、誰かに飲ませてあげようと、心に決めました。
上部ポットをはずしたところ コーヒー豆が固まっています。処理しやすい。
固まった豆を崩すとポロポロと崩れます。 「燃やせるごみ」へ。
フィルターに残ったのは、ほんの少し。
三角コーナーの上で、水洗いすれば、すぐにきれいになりました。
このマキネッタ、使い込むほどによくなるという器具らしい。
水洗いが基本とどこかに書いてありました。
というわけで、上部ポットも、下部ポットも洗剤をつけずに、たわしで洗って終了。
素人にとっては、後始末がとても大事な問題。
このマキネッタは、豆の始末が楽でとても気に入りました。
戸棚の奥に放置していた、日本で言うところの「直火式エスプレッソマシーン」(本当は「マキネッタ」)を、思い出させてくれた、友人に大感謝です。
器具はそれほど高価でもないし、使い方も簡単。
後始末も楽。
問題は、豆の粉。
豆は細かく挽かないと、おいしくなりません。
・エスプレッソ用の挽いてある豆を購入する=問題は鮮度の維持
・挽いてくれるところで購入。
エスプレッソ用に挽いてもらう=少量ずつがオススメ。
・ミルを調整して細かく挽く。
=手動だと調整が面倒。電動のいいミルが欲しくなります。
実際に豆のひき方でどのくらい変わってくるのか、 試してみたと思っています。 (2014.04.24)