インスタントコーヒーの驚きワザ!ためしてガッテンで。

NHKためしてガッテンで、コーヒーを取り上げていました。
2015年12月20日(日)の再放送を見ました。

「魔法飲料!コーヒー祭り」というテーマでした。

前半はコーヒーの健康化について、

そして後半は主にインスタントコーヒーの活用法について教えてくれました。

インスタントコーヒーで作る泡コーヒー

長寿とコーヒーの関係を取材すべく訪れたガッテンスタッフはギリシャのイカリア島で、おもしろいコーヒーの飲み方を見つけてきたそうです。

上半分が泡になった、フラッペと呼ばれているもの。

ギリシャでは、アイスコーヒーというとこの泡コーヒーが出てくるそうです。

作り方教えてもらいました。

使うのはインスタントのコーヒーです。

少し水を入れたコップに、
インスタントコーヒーと砂糖を入れて泡立て器にかけます。

そこへ牛乳を注ぎ入れて完成。

それを日本の子供たちも作ってもらうことにしました。

ペットボトルを使います。

材料を全部入れて、30秒ほど必死に振ります。

コップに注ぐと、とてもクリーミーな飲み物になっていました。

「すごくふわふわしていておいしい。」 「泡がおいしい。」

スタジオでもやってみることにしました。

ペットボトルにインスタントコーヒー小さじ2杯と砂糖を大さじ一杯、

水30ml を入れます。 蓋をして振ります。

液体が見えなくなったらでき上がり。 完全に泡だったという証拠です。

これを氷の入ったグラスに注ぎ、さらに牛乳150cc を加えます。

ゲスト
「インスタントを使ってこれだけのものができるというのはなかなかです。」

これはインスタントコーヒーじゃないとできないそうです。

こんなに泡立つのは、インスタントコーヒーだからだそうです。

インスタントコーヒーは高温で抽出するため、食物繊維や糖質が多く、泡立ちやすいそうです。 普通のドリップコーヒーでは、こうはいかないということでした。
番組の終わり場面。 泡コーヒーをおいしく作るコツがまとめられていました。


材料は インスタントコーヒー 小さじ2 砂糖 大さじ1 水 30ml 牛乳 150ml

インスタントコーヒーは溶けやすいスプレードライタイプ。
砂糖はしっとり感のある、上白糖がおすすめ。しっかり振る。
ボトルの底を見て、コーヒーがすべて泡になっていればOK。
この泡に牛乳を加えて、軽く混ぜれば完成です。


コーヒーの驚きワザ3つ

1)飲まないコーヒーの話題・コーヒー染

コーヒーを犯罪に使った嘘のようなお話。

犯人はジョン・マイアットさん。

この人は長年、巨匠の絵を真似た贋作を作ってきました。
200点の贋作を本物と偽り、3億円を荒稼ぎしたことが発覚。 逮捕されました。

彼が贋作を書くときに欠かせないものが、インスタントコーヒーでした。

まず普通にインスタントコーヒーを作ります。

巨匠を真似て描いた絵の上に、作ったコーヒーをかけます。

「絵に年を取らせるんです。新品のキャンバスを古く見せるのです。」

描いたばかりの油絵にコーヒーをかけて乾燥させると、年代物に見えます。

コーヒーには物を古く見せる効果があります。

この技はお手軽アートに利用できます。

使うのはキッチンペーパー。 ぬるめのコーヒーにつけて、絞ります。

広げて新聞紙の上で一晩乾燥させ、さらに、荷物用のタグなどはバットの中に。

レースなどの布製品は、5分ほど煮て塩を入れ色を落ちにくくさせます。

乾燥させると、ちょっと時代を重ねた風合いになります。

キッチンペーパーは、重ねて折って、真ん中を留めて開くとかわいいお花に。

沢山飾れば、華やかなリースになります。 キッチンペーパーとは思えません。

染めたレースやタグで飾れば、贈り物もすてきに見えます。

ハンドメイド作家の金子さん

「すごいって。みんなかわいいって言ってくれるのが嬉しいですよね。」

手軽で楽しいコーヒー染です。

(2)苦み調味料としてのコーヒー

コーヒーの大きな特徴はその苦味。

コーヒー魔法技3連発の二つ目、は苦みに関するものです。

一流シェフが教える!1秒で激うまワザ。

フレンチの達人、鈴木さん。

肉料理の時にインスタントコーヒを使っていました。

食材の知られざる味を引き出し、独創的な創作料理を次々と生み出しています。

鈴木さんが魅了された食材、その一つがインスタントコーヒーだそうです。

「インスタントコーヒーは僕にとっては調味料なんですね。食材の一つなんですよ。」

この日紹介してくれたのが、「豚のナッツロースト」

甘いソースの上にナッツとインスタントコーヒーを振りかけて、

軽くあぶって仕上げました。

お客さんいわく、すごく香ばしい感じだそうです。

クラゲのフルーツサラダは、
ドレッシングにたっぷりインスタントコーヒーを使っています。

スタジオでは、豚のナッツローストを試食です。
コーヒーを使っているものと、使っていないものを食べ比べしました。

コーヒーがかかっているとは思わない、
けれどもかかっている方がずっとおいしいようです。

「赤味噌がかかっているかのような感じ」ということでした。

味覚センサーでもはっきりとしました。
味の広がりを示すコクの数値がアップしています。
味の分析をした先生が解説していました。

「コーヒーの苦味が加わることで、脳の中でより甘みを感じやすくなって、
 味全体の強さ、コクが広がったと推測されます。」

脳の味覚中枢という部分、そこにわずかな苦みが伝わります。

すると味覚中枢が活性化して、甘みを強く感じるようになります。

結果として、全体としてのコクの強まりになっているということでした。

苦味があると他の味も濃く感じるということだそうです。

鈴木シェフは、苦み加えることのできる調味料は他にないので、
インスタントコーヒーを苦味調味料として備えてはどうかと提案しています。

苦味調味料は量がとても重要で、かけすぎると残念な結果になります。

試す時には少しずつ始めましょう。

ためしてガッテンではいろんなものにインスタントコーヒをかけて実験しました。

スーパーに来た人に協力してもらいました。

いろんな食材に、インスタントコーヒーをかけて食べてみます。

鯛の刺身。
淡白なので、コーヒーをかけたら変化が一番わかるかな、ということでした。

「悪くないんじゃない。ちょっと香ばしい味がする。」

判定は”微妙”でした。

コーヒーをかけなくても、刺身はおいしいかなということです。

次のお客さんは マグロのにぎり、明太子、バナナ、りんご。

子供たちみんなが喜んで食べたのは、りんごでした。

甘いのがちょっと消えて苦みが来る感じ。

イカ焼きにかけた人もいます。

香ばしくていいそうです。 沢山の食材に”あり”の判定が出たそうです。

特に好評だったのはカップ焼きそば、カップ麺。

鉄板で焼いたようなコゲ感が加わるようです。

同じ理由で好評だったのは、イカ焼きと、うなぎの蒲焼。

モンブランやヨーグルトなどの甘いものとの相性はいいようです。

ただし、バナナと焼き芋は不評でした。

汁けが少ないと苦味が際立ってしまうそうです。

スタジオでは、焼きそばとヨーグルトと納豆試しました。

納豆は「ビター納豆」でおいしいそうです。

想像以上の変化で、皆興奮していました。

ヨーグルトも「大人のヨーグルト」になるそうです。

注意点が説明されていました。 インスタントコーヒーにもタイプがあります。

粒の細かい「スプレードライタイプ」と粒の大きい「フリーズドライタイプ」

どっちのタイプも苦み調味料として使えますが、
スプレードライタイプの方が溶けやすいので使いやすいかもしれません。

(3)驚きワザの最後は保存方法

インスタントコーヒーの保存は冷凍庫が良いということでした。

コーヒーメーカーの研究所を訪れて取材です。

コーヒーの品質を評価する、「官能評価室」の様子を映していました。
皆さん鼻にクリップをつけてコーヒーをすすっています。

「これを使うことで、コーヒーの本当の香りを評価することができます。」

鼻をつまんだり開いたりすることで、コーヒーの微妙な香りを確かめています。

実は、インスタントコーヒーの命は香りなんだそうです。

「香りがとても楽しめるのがインスタントコーヒーだと思います。」

「香りも本当はすごく豊かで、
レギュラーコーヒーに全然負けていないと思います。」

その香りを守るために、保存は冷凍庫がお勧めです。

インスタントコーヒーにはそんなに香りがあったのか。

街頭で実験することにしました。

3種類のレギュラーコーヒーと1種類のインスタントコーヒー。

街ゆく人達に香りをかいでもらって、投票してもらいます。

ブレンドと、キリマンジャロと、
インスタントコーヒーと、ブルーマウンテンで実験を行いました。

レギュラーコーヒーの中ではブレンドが一番人気でした。

インスタントは最下位ではありましたが、
3位のキリマンジャロとはほとんど差がありませんでした。

インスタントは香りがないことが不満だという声が一番強いそうです。

インスタントコーヒーを作っている工場を取材しました。

大量の豆を焙煎して、コーヒーを入れています。

そして、ある特別な機械で作っているものは、透明な液体。

ただの水ではありませんでした。

「コーヒーの液を、温度をいろいろ制御していい香りの部分を集めたものです。
 この機械で集めた香りを、
もともとのコーヒーにまた戻してあげてるんです。」

実は、
インスタントコーヒーを作るとき、コーヒーを通常の30倍ほどに濃縮します。

すると、香りの成分も蒸発してしまいます。

そこで、あの機械が活躍します。
蒸発する香りを冷たい水に溶かし込んで集めています。

そうして、出来上がりに戻します。

インスタントコーヒーにも香り成分はしっかりとあるということです。
ただ、インスタントコーヒーにも弱点があります。 それは時間です。

開封して2週間も経つと、香りが抜けてしまいます。 そこで冷凍庫が登場。

冷凍庫に入れると酸化を防ぐことができます。香りが逃げるのも抑えられます。

冷凍庫から出した時の扱いには注意が必要です。

出して置きっぱなしにすると、瓶があったまります。

それをまた冷凍庫に入れると結露が起きて中が湿ってしまいます。

冷凍庫で保存する場合は、使ったらすぐに戻すようにしなければなりません。

また、開封の仕方にもコツがあります。

インスタントコーヒーの瓶を覆っているシールは無理してはがさない方がいいです。

どんなにきれいにはがしたつもりでも、
でこぼこになって密閉できなくなります。

シールの縁を残して開ければ、しっかりと密閉できます。

今回のためしてガッテンは、
後半はインスタントコーヒーの魅力に迫るという感じの内容でした。

特に、苦み調味料として使うべきだという提案は新鮮で、興味深かったです。

(2015-12-26 20:54:08)

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