ネル系=布で”こす”コーヒーの入れ方 | 道具と特徴


布でこす入れ方は、ネルドリップとサイフォンがあります。水出しコーヒーをネルでこすという場合もあります。

紙よりも脂分を通しやすいので、とろみのあるコーヒーを入れることができます。しかも、コーヒー液にざらつき感はありません。

ただし、ネルは 使い始めるときには、ネルに付いている糊を落とすため煮沸する必要があります。

使用後は、洗剤を使わずに水洗いし、 水につけたまま保管します。

乾燥させてしまうと臭くなったり、 本来の働きができなくなったりするし、湿らせておくとカビがつきやすい という保管の難しさがあります。

どうしても使っているうちに、目詰まりしてくるので、”こす”時間が、かかりすぎるようになったら、 交換しましょう。

(1)ネルドリップ

道具

・ネルフィルター
(ネルの袋に取っ手が付いたもの。浅いもの深いものなどがある。)

※起毛した側を外側にするという考え方、内側にするという考え方があります。私は、外側派でしたが、今度は内側にして比べてみたいと思います。

・ポット(やかん、急須などでも代用可能)

・サーバー
(コーヒー液をためるもの。メジャーカップ、雪平鍋などでも可。)

入れ方の概要

ネルフィルターを絞って余分な水分をとり、 中挽き豆を入れます。

蒸らしのため、最初は静かに中心部分にお湯を注ぐ。
(小さじ1杯程度コーヒー液が落ちてくるくらい)

30秒ほど待って、、 2回目の注湯。

ゆっくり、ネル生地に直接湯を当てないように。

お湯が落ちきる前に、3回目。

分量を見て、適量になったら、サーバーからはずします。

特徴・注意事項

ネルドリップは、コーヒー専門店の入れ方、というイメージが強いです。北海道では宮越屋珈琲がネルドリップで入れているのは有名です。
ネルの管理が面倒ですが、それを差し引いても、やる価値のある入れ方です。
舌触りが良くて、しかもこってりしたコーヒーはネルドリップならではです。

(2)サイフォン

道具

・サイフォン一式 (サーバーなども必要ありません。)

入れ方の概要

フラスコの中に水(お湯)を入れ、下からアルコールランプで加熱します。

ロート部分には、ネルを巻きつけたフィルターがセットされていて、そこでコーヒーが”こさ”れます。 コーヒー豆はこのロートに入れます。

お湯が沸騰してきたら、豆の入ったロート部分をしっかりフラスコ部分に差し込みます。

まもなくフラスコのお湯が、すぐにロートに上がってきくるので、それを適宜かき混ぜます。

少し置いてからアルコールランプをはずすと、ロートからフラスコに液体が戻ります。 理科の実験のようです。

見た目がうれしい、入れ方ですね。

特徴・注意事項

器具は繊細で、壊れやすいので扱いには注意が必要です。

ネルが巻かれたフィルターは、紙に比べてオイルを通しやすいので、オイルの豊富なとろっとしたコーヒーが入れられます。

このフィルターは、ネルと同様に、水につけて冷蔵庫で保管します。

このフィルターの管理が面倒です。

お湯が上に上がってからの時間や、かき混ぜ方などを決めておけば、誰がやっても失敗が少ない入れ方です。(2015.08.15)


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