コーヒーの入れ方の種類 | フィルターによる分類

コーヒー液を”こす”もの=フィルターによる入れ方の分類です。

4つ系統に分けて説明します。
具体的なやり方や、器具については詳細ページをご覧ください。

(1)紙でこす=ペーパーフィルター系

器具が豊富。扱いやすさ抜群です。特に後始末が楽なのは、うれしい。   
目が細かいので、出来上がったコーヒー液に微粉が入ることがなく、   
舌触りが滑らかです。ぬれた紙は脂分を通しにくいので、
ネルや金属フィルターよりコーヒーオイルの少ないコーヒーになります。


  
(2)布でこす=ネル系   

布は紙よりも脂分を奪わないので、コーヒーオイルの豊富な
コーヒーを入れることができます。とろみが出ると表現されることがあります。
粉っぽさが出ることはありません。    
ネルはかびやすいので、管理に気をつかう必要があります。   
入れ終わった豆の処理がやや面倒です。

(3)金属でこす=メタルフィルター系(メッシュ系)

脂分をはじめ、フィルター自体が成分を奪ってしまうことがないので、
コーヒー豆の味がコーヒー液にダイレクトに出ます。
良い豆なら、メタルフィルターで味わいたいところです。
目が大きいので、コーヒー液は粉っぽくなります。   
油浮きが目立つこともあります。入れ終わった豆の処理がやや面倒です。

(4)その他=こさない・セラミック素材・プラスチック素材などこさないで、
上澄みを飲むとう方法もあります。   

セラミックフィルターやプラスチックメッシュもあります。

【補足】
コーヒーを入れるというのは、
焙煎豆を粉砕して(挽いて)
お湯(水・蒸気)にコーヒーの成分を溶かし出し、
最後に、 “こす”(濾す・漉す)
=コーヒーの粉とコーヒー液を分ける という一連の作業になります。

“こす”ときにどんな物をどんな風に使うかということで、
のぞましい豆の粉砕の仕方が変わります。

また、”成分を溶かし出す”ということと、
“こす”ということは、 切り離すことができません。

ですから、
“こす”を基準にすれば、コーヒーの入れ方を分類することができます。

そして、 “こす”ときに使うものが、フィルターなので、

「コーヒーの入れ方は、フィルターで分類できる」ともいえるわけです。

(2018.02.16)

ネル系=布で”こす”コーヒーの入れ方 | 道具と特徴

布でこす入れ方は、ネルドリップとサイフォンがあります。水出しコーヒーをネルでこすという場合もあります。

紙よりも脂分を通しやすいので、とろみのあるコーヒーを入れることができます。しかも、コーヒー液にざらつき感はありません。

ただし、ネルは 使い始めるときには、ネルに付いている糊を落とすため煮沸する必要があります。

使用後は、洗剤を使わずに水洗いし、 水につけたまま保管します。

乾燥させてしまうと臭くなったり、 本来の働きができなくなったりするし、湿らせておくとカビがつきやすい という保管の難しさがあります。

どうしても使っているうちに、目詰まりしてくるので、”こす”時間が、かかりすぎるようになったら、 交換しましょう。

(1)ネルドリップ

道具

・ネルフィルター
(ネルの袋に取っ手が付いたもの。浅いもの深いものなどがある。)

※起毛した側を外側にするという考え方、内側にするという考え方があります。私は、外側派でしたが、今度は内側にして比べてみたいと思います。

・ポット(やかん、急須などでも代用可能)

・サーバー
(コーヒー液をためるもの。メジャーカップ、雪平鍋などでも可。)

入れ方の概要

ネルフィルターを絞って余分な水分をとり、 中挽き豆を入れます。

蒸らしのため、最初は静かに中心部分にお湯を注ぐ。
(小さじ1杯程度コーヒー液が落ちてくるくらい)

30秒ほど待って、、 2回目の注湯。

ゆっくり、ネル生地に直接湯を当てないように。

お湯が落ちきる前に、3回目。

分量を見て、適量になったら、サーバーからはずします。

特徴・注意事項

ネルドリップは、コーヒー専門店の入れ方、というイメージが強いです。北海道では宮越屋珈琲がネルドリップで入れているのは有名です。
ネルの管理が面倒ですが、それを差し引いても、やる価値のある入れ方です。
舌触りが良くて、しかもこってりしたコーヒーはネルドリップならではです。

(2)サイフォン

道具

・サイフォン一式 (サーバーなども必要ありません。)

入れ方の概要

フラスコの中に水(お湯)を入れ、下からアルコールランプで加熱します。

ロート部分には、ネルを巻きつけたフィルターがセットされていて、そこでコーヒーが”こさ”れます。 コーヒー豆はこのロートに入れます。

お湯が沸騰してきたら、豆の入ったロート部分をしっかりフラスコ部分に差し込みます。

まもなくフラスコのお湯が、すぐにロートに上がってきくるので、それを適宜かき混ぜます。

少し置いてからアルコールランプをはずすと、ロートからフラスコに液体が戻ります。 理科の実験のようです。

見た目がうれしい、入れ方ですね。

特徴・注意事項

器具は繊細で、壊れやすいので扱いには注意が必要です。

ネルが巻かれたフィルターは、紙に比べてオイルを通しやすいので、オイルの豊富なとろっとしたコーヒーが入れられます。

このフィルターは、ネルと同様に、水につけて冷蔵庫で保管します。

このフィルターの管理が面倒です。

お湯が上に上がってからの時間や、かき混ぜ方などを決めておけば、誰がやっても失敗が少ない入れ方です。(2015.08.15)

メタルフィルター系=金属で”こす”コーヒーの入れ方 | 道具と特徴

コーヒー豆の味をストレートに味わうことができる反面、舌触りがよくないことが多く、好き嫌いのはっきり分かれる入れ方 といえると思います。

(1)コーヒープレス
=フレンチプレスと呼ばれることもある

スターバックスで推奨されている入れ方です。

道具
・コーヒープレス(紅茶を入れるメリオールと同じもの)
※特別なポットは必要ありません。普通にお湯が注げれば良いです。

入れ方の概要
コーヒープレスの中に、粗挽きの豆を入れ、 沸騰直後のお湯を静かに注ぎます。
※この、豆とお湯の量が濃度を決めます。

自分好みの濃さを決めるには 何度かやってみる必要があると思います。
ちなみに、スターバックスの推奨は豆10グラム、お湯180ccです。
お湯の量を正確に測りたいときは、デジタルはかりを使いましょう。

豆を入れたコーヒープレス全体を測りに載せて、リセット。
お湯の量が数字で確認できます。
あるとき、思いつきました。
これは、とってもいい方法です。

軽くかき混ぜて、つまみを上げたままフタをします。

4分たったら、つまみをグッと押し下げれば出来上がり。
豆と液が分離されます。

特徴・注意事項
コーヒー豆とお湯が接している時間が長いので、豆は粗く挽いたほうが良いです。

紙やネルに比べると目が大きいので、おいしい成分である脂分などもきちんとカップに入りますし、あまり歓迎できない微粉も入ります。

つまり、豆の良し悪しが判りやすいと言えます。
いい豆のときだけ、使いたい器具です。

(2)ゴールドフィルター
道具
・ゴールドフィルター(1杯用と2~6杯用は形や使い方が違います)
・ポット(やかんや急須でも代用できます)
・サーバー(コーヒー液をためるもの。透明なメジャーカップでも可。)

入れ方の概要
2~6杯用・・・ペーパードリップ用のドリッパーと同じ形をしています。
ドリッパーに金属のフィルターが付いていますので、そこに直接豆を入れて、
ペーパードリップと同じ手順で落としていきます。

ペーパードリップと同じように豆は中挽きが良いですね。
紙よりも、速く落ちやすいですから、ゆっくり注ぎましょう。
コーヒーメーカーにセットすることもできます。

1杯用・・・直接カップに載せて入れることが多いです。
カップ状の本体の内側に、プラスチックの内容器が収められています。
それをはずして、メッシュの上に豆を入れます。
それから内容器をかぶせて、容器の上まで、お湯を注ぎます。

すぐに、落ちてはこないので、あせらず待ちましょう。
この時間が、おいしさを引き出すためのポイントです。
3分ほどで落ちきるのがいいと思います。 豆の挽き方で時間が変わってきます。

特徴・注意事項
「プロはゴールドフィルターを使う」と聞いたことがあります。
豆本来の味がわかるということが一番の理由だと思います。

・フレンチプレスよりも 目は細かい
・ 豆とお湯が接している時間が短い
ということから、同じ金属でもすこしまろやかな気がします。

それでもコーヒー液の中に微分は入ってきますから、苦手という人はいると思います。

(3)直火式エスプレッソメーカー=マキネッタ=(モカ・エクスプレス)
日本ではエスプレッソメーカーと呼んでいますが、本場イタリアではマキネッタ。

エスプレッソとマキネッタで入れたコーヒーは別物と考えるようです。

入れ方は、別ページにアップしました。下記リンクからどうぞ。
直火式エスプレッソメーカーの使い方 | 自宅で濃いコーヒーを飲みたい

(2015.08.15)

安定感抜群!オススメのコーヒーの入れ方 | 浸してペーパーでこす

安定性重視のコーヒーの入れ方です。

コーヒープレスの再現性の高さ(安定感)と、ペーパーで”こす”ことによる、舌触りの良さ・後始末の容易さを兼ね備えた方法として、考え出した方法です。

【2杯分=コーヒー16g、出来上がり240cc】

計量(かなり大事)・器具の準備

豆を計量するのは、かなり大事です。

豆の量をきちんと測ります。16g。
うちで使っているデジタルはかりは 0.1g単位で測れるもの。
見づらいですが、表示は16.1です。
ヤカンなどでお湯を沸かしておきましょう。

重さでお湯の量を測る

測った豆をミルで挽き、メジャーカップに入れます (280cc以上入るもの)
豆の入ったメジャーカップをデジタルはかりに載せて、リセットボタン。
表示を0にします。
ここにお湯を注いでいけば、重さでお湯の量が分かります。

ひょいと思いついたやり方ですが、これはとてもいいアイディアだと思います。

お湯を注ぐ

砂時計は便利です。

出来上がり240ccにするために、280ccのお湯を注ぎます。

だいたい40ccくらいは、豆が吸収して抽出されません。

ある程度慎重に、注ぎましょう。
入れすぎてしまうと、戻すことは出来ません。
数グラム程度なら問題なし。 今回は283.0g注ぎました。

お湯を注いだあと、スプーンで軽く混ぜてから 3分おきます。

ペーパーでこす

コーノのドリッパーとペーパー

私が愛用しているのは、 コーノ製のドリッパーとペーパーです。(当時)

ハリオも同じような形のものを出しています。 差は分かりません。

サーバーにはこだわりが全く無く、これはカリタ製です。

透明なメジャーカップを使うことが多いです。 (パイレックス)

静かに注ぎ、こしていきます。

セットしたペーパーに、 コーヒーを浸した液を注いでいきます。

画像では素手で持っていますが、ミトンや、ふきんを使ってください。
私は、慣れているので、素手でやってしまいました。

最初から、取っての付いたメジャーやサーバーを使えば、
熱さを気にする必要はありません。

こし終わりました

右側のサーバーに入っているのが、 抽出したコーヒーです。

ペーパーの縁に、 あくのようなものがへばりついています。
これは、金属フィルターであるプレスと違うところです。
プレスでは、カップに入ってしまうもの。

現状では、私はペーパーでこしたほうが好きです。

後始末

水道で水を注ぐ

コーヒープレスも、 入れ終わった豆殻の始末が、意外と面倒です。

三角コーナーにバサッとあけたいところですが、我が家では嫌がる人もいるので、避けています。

この浸してペーパでこす方法の場合には、 ほぼ、すっきり片付きます。

コーヒーとお湯を混ぜたメジャーカップに残った豆殻を 始末すればいいのです。

水を注いで、くるくる回します。

使い終わったドリッパーを片手で持ち、
そこへ、メジャーカップに入っている豆殻入りの水を ジャッと注ぎます。

ほぼきれいになったメジャーカップを、ドリッパーの下において水を受けます。

すこし時間がかかりますが、 放っておくと、豆殻はペーパーに集約されます。

メジャーカップをまだすすぎたい場合は、再度、クルクル→ジャッを行ってもいいです。

出来上がり

油浮きはありません

ちょっとおしゃれに、 いつもはあまり使わない透明のカップにしてみました。

白いカップの方が、液色はよく見えるかもしれません。

まとめ

この入れ方、だれがやっても失敗が少ないです。

いつも同じように入れたいという人には、オススメです。

豆の良し悪しを確認するという目的のためにも、有効です。

私にとってかなり満足度の高い入れ方です。

(留意点)

豆の持っているものを出し尽くすという感じですから、
いわゆる雑味といわれるものも、カップに入っています。

(プレスよりは少ないと思いますが)

お湯に浸しておくことの功罪の、罪の部分だと思います。

コーヒーの複雑性よりも、まろやかさを追及したい人には向かないと思います。

また、質や状態がよくない豆にも向かないと思います。

コーヒーを入れるといえば、多くの人がハンドドリップを思い浮かべると思います。
ペーパーでこすハンドドリップは、 道具も少なくていいし、
入れ終わった後の豆殻の始末も簡単です。

しかし、お湯の注ぎ方(スピードと注ぐ場所)は、個人差が大きく、
お湯の注ぎ方によって、コーヒーの出来が、ある程度左右されます。

(おいしくない豆を使いながら、入れ方でおいしいカップすることは出来ません。このへんを錯覚している人が多いと思います。気をつけましょう。)

お湯の注ぎ方を一定にするには、
上手な人にアドバイスをもらった後 練習あるのみです。

スポーツと同じ。
(練習しないで、「上手くできない」という人も多いですね。)

今回ご紹介したのは、豆に一定量のお湯をドバドバと注ぎ、
時間を置いてから、 紙でこす、というやり方です。

注ぎ方に差は出ません。

きちんと量や重さ、時間を計るということがポイントです。
(2015.08.15)

水出しコーヒーのつくり方 | 専用器具が無くても、氷を使えばいい

水出しコーヒーとは、
お湯を使わず水で抽出するコーヒーのことです。

温度が低いとコーヒーの成分は溶けにくいのですが、
ゆっくりと時間をかければ、 水でも抽出は出来るのです。

ただし、溶け出る成分にはやっぱり違いがあって、
水だとエグミなどの雑味が抽出されにくく、
水出しコーヒーはクリアなさっぱりとした味になります。

また、香り成分もあまり抽出されません。

豊かな香りというわけには行きませんね。

ゆっくりと抽出するためには、
点滴のようにぽたぽたと水をたらしてやるのが一番。

点滴の速度を調整できるバルブがついている、専用の器具があります。

見た目もいいのですが、値段が高く、置き場所にも困ります。

HARIO (ハリオ) ウォーターコーヒードリッパー・ウッド 水出しコーヒー 2~6杯用


もっとつくりがシンプルなものも出てはきました。
浸漬(しんし)式ですね。
水に長時間つけておくことでコーヒー成分を溶かしだし、
水出しコーヒーとするやり方です。

HARIO(ハリオ) 水出し珈琲ポット ブラック 1000ml コーヒー ピッチャー 日本製

手軽ですが、経験的に味は落ちると思います。
点滴方式のほうが、よりすっきりとしていておいしいと思います。

氷180g・コーヒー豆20g=150ccの水出しコーヒーをつくる

道具(氷、コーヒー豆以外の準備するもの)

・ドリッパー2つ・・・1つしかない場合、借りるなどしてください。
(今回は2つともコーノを使用しましたが、違う形でも可)

・ドリッパーにあうペーパー

・抽出したコーヒーを受けるサーバー(メジャーカップ)

ペーパーをセットして豆を入れたドリッパーの上に、
もう一つのドリッパーを重ねて、 そこに氷をのせるというやり方です。

ドリッパーからペーパーがはみ出し、きちんと重ならないため、切込みを入れました。

    ペーパーに豆を入れます。

上にドリッパーを重ねる前に、 抽出を促すため、豆全体に水を含ませます。

大さじ2から3くらいの水をかけ、スプーンでかき混ぜてなじませます。

これを忘れると、なかなか濃くなりません。

空のドリッパーをのせて、氷を入れました。二段重ねになっています。

氷は、ハカリで重さを計って載せましょう。180g。

氷がとけて、そのしずくが豆に落ちて、
徐々にしみていきコーヒー液となって したたり落ちます。

上に載せたドリッパーは、点滴を作るためのもの。

今回はコーノですが、メリタの一つ穴でも、
カリタの三つ穴でも大差はないと予想します。

今回は、2時間で80cc抽出できました。

4時間程度で抽出完了したと思います。
(見届けずに寝てしまいました。)

一晩水につけておくというやり方の水出しよりは、おいしいと思いました。

水で抽出することで、渋み成分のタンニンや、脂分が少ないコーヒーになります。

自分自身の好みとしては、ちょっと物足りない感じです。

水出しコーヒーは、アイスコーヒーとして味わうことが多いですが、
抽出後に温めて飲むという飲み方もあります。

オランダで多く行われているからだと思いますが、
水出しコーヒーのことを、ダッチコーヒーと呼ぶ場合もあります。

ちょっとした実験のようで、楽しいですよ。

氷にこだわらず、ペットボトルに穴をあけて、
点滴状態を作ることも出来るでしょうね。

自作が好きな人は、いろいろ試したくなることでしょう。

これも「水出しコーヒー」の魅力かもしれません。

(2015.08.15)

直火式エスプレッソメーカーの使い方 | 自宅で濃いコーヒーを飲みたい

何年も前に購入して、使わなくなっていた、直火式エスプレッソメーカー。

知人が、
「自宅でも濃いコーヒーが飲みたいんですが、、、」
と相談を受けたので 戸棚の奥から引っ張り出しました。

左が【上部ポット】、右が【下部ポット】
真ん中が【フィルター】 構造はシンプルですね。

以前使ったときは、「あまりおいしくないし、後始末が面倒だ」と感じました。

水や粉の分量などを忘れてしまったので、ネットで検索。

その情報を総合すると、

①日本では「直火式エスプレッソマシーン」と呼んでいるが、
本場イタリアではこれで入れたコーヒーをエスプレッソとは呼ばないらしい。

「モカコーヒー」、略して「モカ」と言う。
エスプレッソとは別物の「濃いコーヒー」つくる道具と考えたほうがよさそう。
※イタリアでの器具の呼び方は「マキネッタ

②マキネッタは、サイズが豊富。入れる量によって器具を変えるのが基本。

アマゾンでも1cup用から6cup用まで数種類ありました。

③器具にあわせた水の量、豆の量を使えば失敗は少ない!

1cupあたり 水は60cc 豆は6g が標準的。

まず、下部ポットに水を入れます。ラインが付いていればそこまで。

付いていなければ、バルブの下が目安。(メジャーで測ると安心。60cc×杯数)

我が家のはラインが付いていました。水を入れたところです。
これは3cup用です。(ラインまで入れると180ccでした)

☝ 下部ポットにフィルターをセットしたところ。

 ☟ 細かく引いた深煎りの豆。ミルの設定=一番細かく=パウダー状態です。

(セットする前に、フィルターをコップなどに置いて豆を入れたほうが良かった。豆を入れた後、とんとんとテーブルにたたいてならすのがいいです。
下部ポットにセットしてしまうと、それが出来ません。)

とんとん出来なかったので、スプーンでならしました。
あまり力を入れて固めないほうがいいようです。

フィルターに入った豆は18gでした。
いちいち重さはかりなどで測らなくてもいいことを改めて確認。

上部ポットをセットして火にかけます。必要に応じて、網を使いましょう。

火加減は試行錯誤が必要だと思います。
基本は炎が下部ポットからはみ出さない程度。ゆっくり抽出がよさそう。

下部ポットの水が沸騰して、コーヒー豆の層を通って上部ポットに吹き上がります。

3分でコーヒー液がたまり始めました。 ここでちょっとしたトラブル。

空焚き防止装置?が働き、アラームがなって火が消えました。

沸いている途中ですが、仕方が無い。一呼吸おいて再点火。

また、アラーム。 これを何度か繰り返しました。

「もう少しだから、この状態でなんとか乗り切ろう」と思い込んでしまい、他の場所に移すことが出来ませんでした。

次回やるときは、 カセットコンロをテーブルの上に置き、それを使おうかなと思いました。

沸き始めてから終了まで5分程度かかりました。
下の水がなくなる直前には、それまでとは違うごぼっという音がします。

その後静かになりますので、そこで火を止めます。
うっかり加熱を続けると、煮詰まってしまいます。

濃いコーヒーの出来上がり。 ミルクとの相性がばっちり。

近年、イギリスではこのモカコーヒーを同量のお湯で割る飲み方が定番だとか。

深煎りコーヒーの味わい。
私もやってみましたが、「うまーい!」 後味がすっきりの、ストロングコーヒーです。

今度、誰かに飲ませてあげようと、心に決めました。

上部ポットをはずしたところ コーヒー豆が固まっています。処理しやすい。

固まった豆を崩すとポロポロと崩れます。 「燃やせるごみ」へ。

フィルターに残ったのは、ほんの少し。
三角コーナーの上で、水洗いすれば、すぐにきれいになりました。

このマキネッタ、使い込むほどによくなるという器具らしい。

水洗いが基本とどこかに書いてありました。

というわけで、上部ポットも、下部ポットも洗剤をつけずに、たわしで洗って終了。

素人にとっては、後始末がとても大事な問題。

このマキネッタは、豆の始末が楽でとても気に入りました。

戸棚の奥に放置していた、日本で言うところの「直火式エスプレッソマシーン」(本当は「マキネッタ」)を、思い出させてくれた、友人に大感謝です。

器具はそれほど高価でもないし、使い方も簡単。
後始末も楽。

問題は、豆の粉。
豆は細かく挽かないと、おいしくなりません。

・エスプレッソ用の挽いてある豆を購入する=問題は鮮度の維持

・挽いてくれるところで購入。
エスプレッソ用に挽いてもらう=少量ずつがオススメ。

・ミルを調整して細かく挽く。
=手動だと調整が面倒。電動のいいミルが欲しくなります。
実際に豆のひき方でどのくらい変わってくるのか、 試してみたと思っています。 (2014.04.24)

ハリオ 珈琲王 | 蒸らし機能付コーヒーメーカーの実力

2012年後半、
ガラス製品のメーカーのハリオがコーヒーメーカーを発売しました。
ハリオ初のコーヒーメーカーの名前は「珈琲王」。
定価が14490円の高性能マシンです。

最大の特徴は、

■新世代「蒸らし」機能
=2〜5杯までの杯数に応じた蒸らし機能。
2から5まで4つのボタンがついていて、
そのボタンごとに蒸らしに使うお湯の量が変わります。
ハンドドリップに限りなく近い!と感じています。

また次の2つも重要
■高温抽出93℃=高品位の豆は、まずいところが少ないので、
高い温度で抽出したほうがいいと、私は考えます。
(温度が高いほど、豆のエキスが溶け出しやすい)

■V60円すい形
ドリッパー=円すい形は、良いと思います。
(かつて知人数人でドリッパーの形状による味の違いを検証したことがあります。
そのとき僅差ながら1番よいと判定されたのが、ハリオの円すい形でした。)
札幌の早川コーヒーの新春福袋。 このハリオの珈琲王が4台で33000円。
(1台当たり8250円) 仲間2人も購入したいということで、思い切って購入しました。
(1台は未開封で私の家にあります。購入者のあてはあるのですが、
最終的にはうちで引き取ることに成るかもしれません。)

実際に使ってみた感想ですが、、、
一言で言うと、満足! です。
蒸らしが効いている。
その後の注湯も安定しています。

20個の穴からお湯が出ます。
ホースの先からどぼどぼという感じではありません。
しっかりコーヒー豆の持ち味を表現してくれます。
ごまかしが効かないという感じですね。
いい豆を使っておいしく飲むためのコーヒーメーカーだと思います。

そこそこの豆では、あらの方が気になることがあるかもしれません。

様子をデジカメで撮りましたので、次記事に載せておきます。

コーヒーメーカー珈琲王の実際 | 写真で確認

(2013.01.21)

ハンドドリップ 終わりころの抽出液の味

20130114(月)成人の日

ハリオでハンドドリップ

適量を抽出後、ドリッパーをはずして、空いているカップに。

そのカップにたまった、いわゆる出がらしのような薄い色の抽出液。
味見をしてみたら、苦味はしっかりとでている。

その他の味がない。
苦いだけの液。

なるほどとと思った。

最後のほうは、苦味が出ているんだな。
つまり最初のほうに甘みが出てしまっているんだな。

ということは、苦くない珈琲を造りたければ、早めにおろして、指し湯をするというのは、理にかなっている。

よりまろやかな珈琲が出来る。

苦味が欲しければ、最後の方を大事にするということだね。
発見だった。

(2013.01.14)

ペーパーフィルター系=紙でこすコーヒー入れ方 | 道具と特徴

紙を使ってコーヒー液を”こす”方法は、手軽で、一番普及しています。

コーヒーを入れてみようと思ったら、まずはペーパーです。
ドリッパー(=フィルターをセットする器具)にペーパーフィルターを載せ、
そこにコーヒー豆を入れて 上からお湯を注いでいくという形が一般的です。
手でお湯を注ぐのが、ハンドドリップ。

コーヒーメーカーは電気の力でお湯をつくり、注いでくれます。
ハンドドリップとコーヒーメーカーのちがいは、お湯の注ぎ方だけです。
ハンドドリップ=ペーパードリップとも言われる  

=道具=

・サーバー(コーヒー液をためるもの。透明なメジャーカップでも可。)
・ドリッパー(フィルターをセットする器具。いくつかの形があり。)
・ペーパーフィルター(ドリッパーごとに専用ペーパーがある。)   
※使用前の形でいうと、台形・三角の2種類に分類することができる
・ポット(やかん、急須などでも代用可能)

日本で使われているドリッパーの主なものは、  
ペーパーが台形=お湯の落ち方が比較的ゆっくりで、扱いやすい。
  
●カリタ=三つ穴   
●メリタ=一つ穴  
 
「アロマフィルター」シリーズは穴の位置が中心からずれています。  
ペーパーが三角=お湯の落ち方が比較的速く、
お湯の落ち方に変化をつけやすい。   

●ハリオ=大きな一つ穴。内側に独特の溝   
●コーノ=大きな一つ穴

私は、すべてのドリッパーを持っていて、使ったことがあります。
一番気に入っているのはコーノですが、大きな味の差はないと思います。

カリタやメリタは、たくさんの量を入れようとするとき時間がかかりすぎる気がします。 逆にハリオやコーノは、少量入れるとき慎重にお湯を注がないと速くなりすぎます。

コーヒーメーカー  
ほとんどのコーヒーメーカーは、台形のペーパーフィルターをセットして使います。
カリタ製、メリタ製のペーパーはもともと形が似ていて、どちらも使えます。
その他の会社のものももちろん使えます。
「2-4杯用」のペーパーを使うものがほとんどですね。  
ハリオから三角のペーパーをセットするタイプの
コーヒーメーカー 「珈琲王」が発売されました。

蒸らし機能もついていて、画期的です。
ペーパーをつかう入れ方は、 なんといっても、
入れ終わった後フィルターごと捨てることができて、
後始末がとても簡単だというのが魅力です。

器具が豊富で手に入りやすいです。
ペーパーフィルターは目が細かいので、
出来上がったコーヒー液に微粉が入ることがなく、 舌触りが滑らかです。
しいて弱点を言えば、 脂分はぬれた紙を通りにくいため、
ネルや金属フィルターよりは
コーヒーオイルが少ないコーヒーになるということ。
とろみが少ないと感じられる点です。(2012.12.03)

コーヒーメーカーでもおいしい? | ハンドドリップとの比較

結論からいうと、
コーヒーメーカーでも、十分おいしいコーヒーを楽しむことができます。
ただ、お湯の温度が低いコーヒーメーカーだと、 十分にコーヒーの成分を引き出すことができません。
メリタの「バイメタル方式」採用のコーヒーメーカー、
象印の「珈琲通」などはお湯の温度が高いのでオススメです。
また、抽出後に放置して加熱を続けるのは、避けましょう。
煮詰まって、あっという間に香りが飛び、まずくなります。

以上のようなことに気をつけて、
新鮮な豆、好みの焙煎度合いの豆を使うと、
ハンドドリップとコーヒーメーカーの差はあまりなくなります。
ハンドドリップで入れた珈琲も、 加熱して煮詰めたら極端に味が落ちます。

コーヒーの抽出のポイントは、
・お湯の温度
・豆を漉すもの(フィルター)の素材
・抽出にかける時間
・濃度
です。

コーヒーメーカーとハンドドリップを比較してみると
・同じペーパーフィルターを使うことはできます。
・「濃度」も豆と水の量をきちんと測ることで、コントロールできます。
ハンドドリップのいいところ、コーヒーメーカーでの対処法

(1)お湯の温度を調節できる 「質の良くない豆は、低い温度で入れる」という考え方があります。
実際、今でもお湯の温度は85度くらいと提唱する人もいます。
これは、温度が高いと、おいしくない成分も抽出されやすくなるからです。
つまり、ハンドドリップなら、温度を調節して 質のよくない豆の欠点を目立たせないようにすることもできる ということになります。
豆の質がよければ、 高い温度で豆の持っているものをできるだけ出したほうがいいので、 低い温度のお湯を出す必要がありません。
高い温度のお湯が出せるコーヒーメーカーの弱点にはなりません。

(2)抽出にかける時間を調節できる これは、ハンドドリップにはかないません。
コーヒーメーカーでは、抽出時間を遅らせることはほとんどできませんね。
ただ、決定的な弱点ともいえないとも思います。
必要以上に時間をかけることのメリットはありませんから。
問題なのは、1杯だけ抽出する場合です。
コーヒーメーカーでは、抽出時間が不足して、 どうしても薄くなりがちです。

対処法は下記を参照してください。
http://coffeetuu.net/2012/11/24/コーヒーメーカーで1杯分をおいしく入れる方法/

コーヒーメーカーでも、ハンドドリップでも 3杯以上のときには、時間がかかるので、 抽出液が濃くなりがち。豆の量を少し減らしましょう。

ものの本によると、ドイツで一番普及している家電は、
コーヒーメーカーだということでした。
しかも、全自動型(豆を入れる→豆を挽く→抽出までやってくれるもの)が
増えているそうです。

忙しい毎日。 手軽にコーヒーを楽しむために、
コーヒーメーカーを活用したほうがいいのではないでしょうか。
ハンドドリップにしろ、コーヒーメーカーにしろ、
きちんと豆と水を計量して入れることで、味は安定します。

実は、コーヒーメーカーで入れる場合、
この計量をきちんとやらない場合が多いのではないかと推測します。
だから、コーヒーメーカーはよくないとといわれることが多いと思います。
本来的な差は小さいと思います。

(2012.11.24)