コーヒーの淹れ方は、突き詰めると「成分を溶かし出し、粉と液を分ける(濾す)」という作業です。
以前は「何で濾すか(フィルター)」を重視していましたが、
最近は「どう溶かし出すか」という抽出の仕組みも、味の安定には欠かせない要素だと感じています。
抽出の仕組み
コーヒーを淹れるというのは、
焙煎豆を粉砕して(挽いて)
お湯(水・蒸気)にコーヒーの成分を溶かし出し、
最後に、 “こす”(濾す・漉す)
=コーヒーの粉とコーヒー液を分ける という一連の作業になります。
“こす”ときにどんな物をどんな風に使うかということで、のぞましい豆の粉砕の仕方が変わります。
●透過法(お湯を通り抜けさせる):注ぐお湯のスピードや回数で味が変わる、技術を楽しむスタイル。
●浸漬法(しんしほう/お湯に浸す):粉をお湯に一定時間漬け込む方法。
タイマーさえあれば、誰でも味が安定しやすいのが最大のメリットです。
最近は、誰が淹れても味がぶれにくい『浸漬式(しんししき)』の再現性に注目しています。
特にHARIOの『スイッチ』という器具との出会いは、私に大きな衝撃を与えました。
具体的な検証データについては、こちらの記事で詳しく書いています。
そして、どちらの方法で抽出しても、最後には「粉と液を分ける」ためのフィルターが必要です。
フィルターによる分類
“成分を溶かし出す”ということと、”こす”ということは、 切り離すことができません。
“こす”を基準にすれば、コーヒーの入れ方を分類することができます。
“こす”ときに使うものが、フィルターなので、「コーヒーの入れ方は、フィルターで分類できる」ともいえるわけです。
コーヒー液を”こす”もの=フィルターによる入れ方の分類。
4つ系統に分けて説明します。
具体的なやり方や、器具については詳細ページをご覧ください。
ペーパーフィルターと言えば、透過法(ハンドドリップ)が定番です。
ただ最近は「クレバーコーヒードリッパー」や「スイッチ」のような「浸漬式×ペーパー」も台頭してきました。
器具が豊富。扱いやすさ抜群です。特に後始末が楽なのは、うれしい。
目が細かいので、出来上がったコーヒー液に微粉が入ることがなく、
舌触りが滑らかです。ぬれた紙は脂分を通しにくいので、
ネルや金属フィルターよりコーヒーオイルの少ないコーヒーになります。
(2)布でこす=ネル系
「ネルドリップ」はそれだけで、「おいしいコーヒー」を連想してしまいますね。これは透過式。
浸漬式×ネルは、実はサイフォンのことです。
上のガラス製のロートの中でお湯と珈琲豆が混ざり合い、エキスが溶け出します。
最終的に下の火を外して落ちてくるとき、ネルフィルターで濾されます。
布は紙よりも脂分を奪わないので、コーヒーオイルの豊富なコーヒーを淹れることができます。
とろみが出ると表現されることがあります。
粉っぽさが出ることはありません。
ネルはかびやすいので、管理に気をつかう必要があります。
淹れ終わった豆の処理がやや面倒です。
ドリッパーの形に合わせた金属フィルターがあります。台形や円錐形。透過式で使います。
フレンチプレスは浸漬式の代表格。フィルターによる分類ではメッシュ系になります。
「浸漬式でしっかり成分を出し、メタルでオイルを逃さない。豆の個性を最もダイレクトに味わえる組み合わせ」です。
脂分をはじめ、フィルター自体が成分を奪ってしまうことがないので、
コーヒー豆の味がコーヒー液にダイレクトに出ます。
良い豆なら、メタルフィルターで味わいたいところです。
目が大きいので、コーヒー液は粉っぽくなります。
油浮きが目立つこともあります。淹れ終わった豆の処理がやや面倒です。
(4)その他=こさない・セラミック素材・プラスチック素材などこさないで、
上澄みを飲むとう方法もあります。
セラミックフィルターやプラスチックメッシュもあります。
私は最近、浸漬式で抽出することが多くなりました。
豆の個性を正確に知りたい時は、再現性の高い浸漬式に助けられています。
抽出方法について、アドバイスを求められたら、浸漬式×ペーパーフィルターをお勧めしています。
(2018.02.16)
(2026.04.18修正)
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