万人に通用する 「おいしいコーヒー」はありません。
(ある程度の質がキープできていれば)あくまでも好みの問題なのです。
自分が、または、プレゼントした相手が、「おいしい」と感じるコーヒが「おいしいコーヒー」です。それを作ってくれるのが「おいしいコーヒー豆」です。
「おいしいコーヒー豆」を選ぶためには、「飲む人の好みをはっきりさせる」ことこそ最も大事なことです。
さて、コーヒーの味はさまざまな要因により決まります。
(1)焙煎の度合い
実は、豆の産地や入れ方よりも、その豆の焙煎度合いによって出来上がったコーヒーの持ち味が大きく変わってくるのです。
一般論で言うと
◆深煎の豆
・・・酸味が少なく、甘みと苦味が豊かなコーヒーになる
◆浅煎の豆
・・・酸味がありフレッシュな香り、透明感があるコーヒーになる
焙煎しているメーカーや店は、 「この豆はこの焙煎度合いがいいだろう」と判断して、 その焙煎度合いを選択しているわけです。
焙煎業者によっては、同じ豆で「深煎」「中煎」「浅煎」と 焙煎度合いを分けている場合もあります。
それぞれ持ち味が違っていて、同じ生豆とは思えないこともよくあります。
私が自分で焙煎をする理由の一つに、 「焙煎度合いで好みの味」が作れるということがあります。
(2) 珈琲豆は、生鮮食料品だと考えたらいいと思います。
珈琲の強いいい香り、強い香りは長持ちしません。
また、珈琲のうまみの元となっている脂分は酸化します。
これは日本茶などとは、違うところですね。
抽出直前にミルで挽くという習慣ができれば、
それだけで一気においしいコーヒーへ近づくことができます。
おいしいコーヒーを飲むために第1にすべきことは、ミルを手に入れることです。
ミルがあれば、コーヒーを豆の状態で購入することができます。
自分で焙煎する気にもなります。(2012.11.17)