身近な道具で、最高においしい「飲み頃」を。コーヒーの楽しみを別次元へ進める、再現性のホームロースト。

【動画で解説】ホームローストの手始めは「片手鍋」焙煎がおすすめ

【動画で解説】ホームローストの手始めは「片手鍋」焙煎がおすすめ

「片手鍋」焙煎を推す理由

私はこれまで、「手網」焙煎を続けてきましたし、今もメインは「手網」です。
以前は人に教えるときも、「手網」を使っていました。(少しは、「手網」愛好者を増やすことはできました。)
しかし、ホームローストのハードルを下げるのには、「片手鍋」が一番いいという事に気づきました。
今では入門者のワークショップは「片手鍋」一択です。
この記事では、私(げん)がワークショップで行う「片手鍋」焙煎のやり方をご紹介します。
この記事だけでやり始めることができる人もいると思います。思い立ったらやってみてください。

「片手鍋」のメリットは

  • 豆のカス(チャフ)が飛び散らない。(やり方によっては飛び散りますが。)
  • 手が疲れにくい。焙煎時間は10分程度かかりますが、振り続けるわけではないので、楽です。
  • 失敗が少ない。(動きがシンプル / <手網よりは>焦らずに終わらせることができる)

用意するもの

  • 片手鍋(16センチ~18センチ ガラス蓋つき)・・・私はダイソーの16センチ、550円を愛用しています。(在庫は不安定かも)
  • カセットコンロ・・・火力が弱いほどいいと思います。私はアイリスオーヤマのIGC-M1がお気に入りです。
  • 冷却器(コーヒークーラー)・・・アマゾンなどでも売っていますが、今回は自作機です。
     吸い込むタイプはとても優秀です。【参考別記事】ホームローストの必需品!吸い込むタイプの冷却器との出会い
     100均商品とヘアドライヤーで冷却する、「簡易冷却システム」も考案しました。
     【100均の土ふるい2種類+油跳ね防止ネット】+上からドライヤーの冷風・・・カスを閉じ込めたまま冷やせます。
     土ふるいの代わりにザルでもいいです。
  • 木べら等
  • キッチンタイマー(または、ストップウォッチ) 
  • スマホ 「インターバルタイマー」というアプリをインストールして使います。
  • 軍手等 (私は耐熱の皮手袋をしています。)
  • 生豆(なままめ)、100g

焙煎工程を動画と言葉で解説

100gの生豆を片手鍋で焙煎するとき、大体10分かかります。切り分けた動画と言葉で解説します。
今回の生豆は「エチオピア グジ G-4 プラス」 いわゆるモカの系統です。

【4秒~33秒】火をつけて焙煎スタート ストローク大き目、しっかり前後に振ります

予熱は不要。片手鍋に豆を入れて、カセットコンロに火をつけます。
使っているコンロは、2.1kカロリーのもの。火力は最大です。
一般的なコンロだと、中火以下にしたほうがいいと思います。
(時間がかかりすぎると感じたら、次回から火力を上げるというような微調整が必要です。)

振り続ける必要はありません。執筆時の今は、「3秒振って2秒置く」を推奨します。
この動画の時には、「3秒振って3秒置く」でやっていました。置く時間を長くすると、それだけ豆にカロリーを与えることができます。スピードも上がります。ただ、ムラもできやすくなります。

豆をしっかり動かすため、前後に大きめに振りましょう。慌てる必要はありません。ゆったりと振って、側面に豆をぶつけるようにすると、きれいに焼けます。

この単純な動きをひたすら繰り返します。

【1分40秒~3分44秒】豆の水分が蒸発し、蓋に水滴となってついてきます 色も変化!

スタートから1分半ほどすると、蓋に水滴がついてきます。生豆の水分が外に出てくるのです。
手ごたえも変わってきます。
振り続けていると、豆の色が黄色から茶色になってきます。
水滴はだんだん蒸発して減ってきます。
豆の変化を楽しみながら、振り続けます。

【3分59秒~5分11秒】白煙が上がり始めます。変化が大きくなってきます。

豆内部の化学変化がすすできます。白煙が上がり始めます。
ホームローストのとき、最初はこの煙にビビるのですが、めげずに振り続けましょう。
最初は、「ホッ」と出てくるのですが、徐々に継続的に白く沸き立ってきます。

【5分28秒~8分29秒】1ハゼ(蓋を開ける)→2ハゼ(火を止める)→冷却

焙煎で最も大事なのは、「ハゼ音」を聞くことです。ハゼ音で判断を下していきます。
1ハゼは「パチン・パチン」という音。
白煙がピークを過ぎたあたりで、1ハゼが始まります。
この04動画はハゼが始まってすぐの場面からスタートします。


1ハゼが始まると、鍋の内部の温度が急上昇するので、蓋を開けて、温度が上がり過ぎないようにします。
ここが、ちょっと難易度が上がるところかもしれません。
振り方は同じです。蓋を取ってすぐ閉める動作も焦らずやりましょう。
これは、事前練習しておいた方がいいところです。
蓋を取るたび、豆色が濃くなっていくので、面白いですよ。

この動画の1分6秒あたりで火を止めています。その後は、余熱で焙煎を進めています。
理想としては、
1ハゼ(パチンパチン) → 無音状態(30~60秒) → 2ハゼ(ピチピチピチ)=火を止める
なのですが、今回は、1ハゼの終了後、すぐに2ハゼが来ました。
2ハゼが来たと判断したのが火を止めたあたり(焙煎開始から6分33秒ごろ)です。
予熱で2ハゼを継続させて、30秒ほどで冷却に進むことが多いです。
今回は2ハゼの音が弱く、60秒に伸ばしました。

吸い込むタイプの自作クーラーに焙煎豆を投入し、冷却します。
片手鍋焙煎のいいところは、焙煎中に豆のカスは飛び散らないところ。冷却の時にしっかりチャッキすれば、散らかすことはありません。
実は、今回ミスをしていて、クーラーに載せているフルイに、メッシュをつけ忘れていました。
底抜け状態なのでした。編集でその場面はカットしてしまいましたが、途中で、応急的にザルをフルイの内側にセットしました。

冷却から30秒程度で、手で触れるほど冷えます。

【8分54秒~9分8秒】 冷却終了の様子

ザルでの冷却終了。
ザルの目は細かいので、豆のカス(チャフ)はそのまま残っています。

【10分2秒~10分28秒】豆とチャフを分離、クーラーの掃除まで

今回はミスしてザルで受けてしまいましたが、
フルイに5ミリ程度のメッシュをはめておくと、チャフは吸い取られて、豆とチャフが分離します。
チャフはクーラー本体のメッシュで回収できます。
今回は、ザルでの冷却の後、フルイに5mのメッシュをつけなおして、豆とチャフの分離作業を改めて行いました。

冷却器(コーヒークーラー)を使わない場合の”簡易冷却システム”

冷却の時に、うまくやらないと、チャフをまき散らすことになります。
コーヒークーラー(市販品でも自作品でも)を用意できない場合は、100均製品とドライヤーで大丈夫。
(うちわでもいいのですが、ちょっと疲れます。)

黒い整理棚はキャン★ドゥ。土ふるいは荒目と細目の2つ(ダイソー他)。油跳ね防止ネットはセリア。
すべて100円商品。合計税込み440円。
あとは、冷風の出るドライヤー。ハンディブロアでもOK。(自分のはうるさすぎていやになりました。)

どこの100均でもふるいは2種類置いてあります。細かい目の方を下に、粗いほうを上にして豆を受けます。
チャフは下に落ちて、粗いほうで豆だけ吸い上げることができるので、分離できます。
※写真に写っている豆は、かなりムラがありますが、はじいた豆を撮影用に使ったせいです。
 きちんと焼けば、きれいに焼けます。ご心配なく。

油跳ね防止ネットを上からかぶせれば、飛び散りを防げます。このサイズはセリアにしかありません。
セリアは全品100円なのでありがたいです。
大きいサイズでもいいですが、置いたときのバランスが取れないことがあるのでご注意を。

段ボール箱でできる自作クーラー

コーヒークーラーの自作について、別記事「【DIY】コーヒー豆冷却器「自作クーラー5号」!バケツとふるいのシンデレラフィットで実用性抜」で紹介しています。
その後、試してみて、バケツではなくて、段ボールでも十分用が足りることが分かりました。
段ボール仕様の自作クーラーはさらに簡単に作れます。

心臓部分は【べニア + 細かいメッシュ(チャフをチャッキする用) + ファン 】
ファンが収まる穴をあけた段ボール箱に載せて、その上には5ミリメッシュをつけたフルイを装着。
横に排気用の穴を開ければ、完成です。
写真の物は、100mmのアルミダクトを装着できるように穴をあけてあります。
ダクトなどを使えば、排気がコントロールできるのでさらに、便利です。
ファンはDCの方が安価で強力なクーラーを作れると思います。
ちなみに写真は 12V 3Aのファンを使っています。うるさいですが、かなり冷えます。 

まとめ

ネットから情報を得てやり始めた「片手鍋」焙煎です。自分なりに何度も実践を重ねて人にレクチャーできるようになりました。
ただ、それぞれの状況、その日のコンディションに左右されるので、
今回紹介したとおりにぴったり進むとは限りません。
経験値を高めて、その場に対応できるようになるのが何よりだと思います。
まずはやってみること。ぜひとも「片手鍋」を振ってみてください。

珈琲豆も鮮度が大事! 自分で焼けば鮮度満点。しかも、達成感のおまけつき!
ホームローストはいいとこだらけです。

このサイトの「片手鍋」焙煎(げんのやり方)の特徴
方針は、「できるだけ簡単に!」「家族にも受け入れられるように!」

  • 「あたため」なしで焙煎開始。「余熱が必要」とする方もいますが、なくても大丈夫。
  • スマホアプリ「インターバルタイマー」でリズムを刻む。(3秒振って2秒置く)
  • 2ハゼ開始で火を止める。余熱で深煎りまでもっていく。
  • 冷却にも注意を払って豆のカス(チャフ)が舞わないようにしている。(家族に嫌われない)

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

コメント Comments

コメント一覧

コメントはありません。

コメントする

トラックバックURL

https://coffeetuu.net/home-roast-katatenabe/trackback/

関連記事 Relation Entry